雛盟邂逅 ミニオンストーリー ベイビーオポオポ編 

※こちらまで文章のみです。後日スクショなどを追加予定です。※

ではどうぞ

 

 

 

 

ブレイフロクスは野心に燃えるゴブリン。

自らの小さな帝国を築くべく、鬱蒼としたレインキャッチャー樹林に野営地を打ち立てようとするも一度は眠るドラゴンの眠りを妨げてしまう。盟友のヒカセンの力を借りてようやく取り返し、ゴブリン帝国の再建築に向けて再び動き始めた時に事件は起きました。

青の手の長クイックシンクスが手下たちをぞろぞろ引き連れて、野営地に押し寄せてきたのです。

「コフォ、、愚かなブレイフロクスよ……我ら『青の手』が長年研究し編み出した、至高のゴブリンチーズ製法秘伝書を、よくも盗み出すことができたものだ。 即刻返還せよ。さもなくば、この野営地ごと我らの技術で灰に変えてくれる!」

青の手の技術力は凄まじく、野営地は瞬く間に占領されたのでした。ブレイフロクスは辛くも外へ逃げ延びましたが、頭を抱えこんでしまいます。

「くそーー!クイックシンクスめ、相変わらず頭でっかちゴブ!あの秘伝書は我らが正当に入手……ちょっと強引だったかもしれないがっ!とにかく!逆恨みされる理由にはならないゴブ!野営地を取り戻さねば」

彼女はすぐに、かつて共に戦った(?)冒険者に助けを乞いに向かいます。

「冒険者よ、助けてほしいゴブ!青の手に我が帝国が占領されてしまったゴブ!やつら難癖をつけて我が(?)ブルーチーズのレシピを奪うつもりゴブ!野営地を解放してくれれば、特別にゴブリンチーズを……少し、ほんの少しだけ分けてやるゴブ! 保存も効いて便利だゴブよ!」

冒険者はやれやれとため息をつき、いつもようにブレイフロクスに巻き込まれる形で野営地へと向かうのでした。

一方、占領のその少し前―― 森の奥で暮らす一匹の小さなオポオポが、いつものように食べ物を探してうろうろしていました。最近、近くの木の実が少なくなってきた為、普段はあまり行かないエリアまで少しの冒険です。

しばらく歩くと、ゴブリンたちの賑やかな声と、なんとも言えない強烈な匂いが漂ってきました。

きゅ……? この匂いはなんだろう?

お腹を空かせたおぽおぽは好奇心と空腹に負けてどんどんと匂いのする方向へ吸い寄せられていきます。

そのまま野営地へと足を踏み入れたおぽおぽはゴブリンたちが隠し持っていた大きなチーズの塊を見つけると、目を大きく輝かせて飛びつきました。

しかし、お腹がぺこぺこだったおぽおぽは口に入れるその瞬間まで気づきませんでした。その悪臭に、、、

小さな両の手でチーズをつかみいざ口に入れようとした瞬間、脳内に電流が走り頭の中を小さな星がたくさん通り過ぎていきます。

頭がぐるぐる回り視界が真っ白になったかと思うとおぽおぽは足をピンと伸ばしたまま固くなって動かなくなりました。

き、きゅーーー

このまま倒れたままだとゴブリンたちに見つかってしまいます。そして今は青の手が占領中。捕まって牢屋に入れられるかもしれません。

しかし野営地にいるゴブリンたちは慌ただしく、近くを通ってもチーズの横に倒れているおぽおぽに気付いていません。何やら野営地に侵入者が入ったみたい

「な、なんだあの冒険者!何が目的ゴフ!」

「ゴブリンタンクにも目もくれずに走り去って行くゴブー!」

「止まらないゴブ!止められないゴブー!」

慌てているゴブリンたちは冒険者撃退の為に、奔走しています。

それでも止まらない冒険者。

ついにはブルーチーズが保管されているエリアまで走り切られてしまいました。

そんな冒険者に相対しようと1匹のゴブリンがよそ見をしながら武器を取ろうとした時、散乱している荷物に足をとられ躓いてしまいます。

「ゴ!?ゴブーーー」

その下には気絶したおぽおぽがっ!

あぶないっ!

潰されそうになる瞬間、冒険者は自分が持ってる盾をゴブリンにぶつけて間一髪の所で助けることができました。

「ゴブゥゥゥゥーーー」

そのまま冒険者は彼女を素早く抱き上げ、安全な場所へ運ぶと、冷たい水で顔を優しく拭き、背中を優しくさります。

やがておぽおぽは薄目を開け、目の前にいた人物と視線が、、、

「……きゅ?」 

安心する体温に、優しく大きな手。

心配そうに見つめてくるその瞳。

おぽおぽの小さな心には強い恩義と慕情が芽生えたのでした。

「ちょっと待っててね」

そういうと冒険者は、目の前にいるゴブリンタンクを光の速さでボッコボコにし、またおぽおぽのいるところに戻るのでした。

そうして、助けてもらった恩義(と誰にも気づかれていない淡い恋心)を胸にオポオポは冒険者について行くことを決めます。

少し旅をして気づいたことがあるんですが、どうもこの冒険者はかなり多方面にモテてる様子。

ぐずぐずしてると他の子に取られるかもしれません。

少し危機感を覚えたオポオポは肩に乗ったり、頭の上でちょこんと座ったり過剰なスキンシップをしながら今日も冒険者へアプローチをするのでした。

おまけ

秘伝書を取り返した後、即座にブレイフロクスがやってきて(一体どこにいたのか)ひとしきり喜んだ後、報酬として一欠片のブルーチーズを押し付けてきました。

「お手柄ゴブー!とってもとっても貴重なこのチーズを分けてあげるゴブ!感謝するゴブ!」

そういえばあのもらったチーズ、道具袋のどこにやったかな?

あれ?さっきオポオポがお腹を空かせて袋の中に顔を突っ込んでたけど、、、

 

おわり

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